動物用内視鏡(軟性鏡)システム
<OLYMPUS> オリンパス株式会社 VO-3BE
消化器の検査に使用します
消化器(食道、胃、十二指腸、大腸など)の検査に用いる内視鏡システムです。
スコープの先端についた高画質CCDカメラで消化器の様子を細かく観察できるので、病気の早期発見や誤飲異物の発見・除去などに役立ちます。スコープは仔猫などにも挿入がスムーズなよう径が細く、大型犬の胃や十二指腸にも届くよう長さが約1.4mあるので、ほとんどのどうぶつで使用することができます。
動物用内視鏡(硬性鏡)システム
<KARL STORZ> カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン
広範囲な検査に使用します
腹腔鏡検査、胸腔鏡検査、膀胱鏡検査、鼻腔鏡検査、膣鏡検査、気管支鏡検査などに用いる内視鏡システムです。
内視鏡検査は主に血液検査等で異常がみられた臓器や、レントゲンやCTで確認された病変をさらにくわしく調べる際に用いられます。検査は体に小さな穴を空けて内視鏡を挿入し、内部の様子を観察したり、組織や臓器を一部採取しますが、メスで大きく切開することなくピンポイントでできるので、どうぶつへの負担が少なくて済みます。
軟性鏡と硬性鏡について
内視鏡には「軟性鏡」と「硬性鏡」があります。軟性鏡は挿入部にやわらかな素材(樹脂ファイバーなど)が使われており、複雑に曲がりくねった腸内などでもフレキシブルに操作できるメリットがあります。
一方、硬性鏡は挿入部に硬い素材(金属)が使われており、棒状になっているため、軟性鏡のような可動性はありません。
しかし、より高精度な光学レンズを組み込めるというメリットがあります。