ノミのライフサイクル
一般にノミは春から夏にかけてが繁殖シーズンとされていますが、最近は室内環境が快適化し、室温も一年を通して一定に保たれていることから、ノミの繁殖も一年中可能になったといわれています。ノミは成虫になる前の〝卵・幼虫・サナギ〟の期間が長いので、成虫を駆除できても常に注意の目を光らせていることが大切です。
ノミが引き起こす病気
ノミアレルギー皮膚炎
ノミは血を吸う時に唾液を出します。この唾液が犬や猫の皮膚に入り、唾液に含まれる「パクチン」というたんぱく質に反応して起こるのがアレルギー性の皮膚炎です。刺されたところが赤くなってひどいかゆみが生じ、周囲に湿疹があらわれます。
猫性伝染貧血病
猫の赤血球にヘモパルトネラ・フェリスという生物が寄生する病気。寄生されると赤血球が破壊され、貧血症状と黄疸を引き起こします。ノミが刺す時に寄生するのではないかといわれています。
犬条虫(瓜実条虫)
ノミが中間媒介となって犬猫の小腸に寄生する寄生虫。普段は寄生されても症状が出ないことが多いのですが、増えると下痢や嘔吐などを引き起こします。肛門付近や糞の中に瓜の種のような白い粒が見られたら、この条虫がいる証拠です。
精神的障害など
あまりにもたくさんのノミに血を吸われると貧血になり、体が衰弱する上に激しいかゆみに襲われます。その結果、集中力を失い、イライラが募って精神状態が不安定になってしまいます。